中 国 仏 教 入 門 中国仏教を勉強して、幸せになりましょう ![]() |
昨年(2008年)夏、浙江省にある島 普陀山 に行きました。
この島は 福建省福州のお金持ちの薦めで行きました。
行きは上海から船で行きまして 船中で日本語の上手な中国の方と御一緒しました。
行ってみると、観音菩薩(観自在菩薩)さまの島でした。
中国政府の偉い方もお参りに来られたとのことでした。
勿論、現在の中国は、宗教の自由を保障していますので、
仏教だけに肩入れすることは出来ませんので
仏様に手を合わせる宗教儀式はしませんが、礼をして仏様にご挨拶されています。
普陀山は観音さまばかりではなく、阿弥陀如来さまの島でもあるのですね!
(写真右)「南無阿弥陀佛」の石碑もありました。阿弥陀さまに南無します(=帰依します)
日本では、浄土宗、浄土真宗で、「南無阿弥陀佛」と唱えます。
びっくりしたのは裕福そうな家族づればかり、びっくりするほどの人数でした。
綺麗な海辺でも、幸せそうな家族ずれでいっぱいでした。
フェリー乗り場でも、明るい会話がはずむ若いカップルがたくさんいました。
この島に居ると、中国で、私は不幸だとか、悲しいとか、貧しいとか嘆く人がいるとは、とても思えません。
福建省のお金持ちは 普陀山に行けばお金持ちになると、盛んに言われましたが、
仏教信者だからお金持ちなのか?お金持ちだから仏教信者なのか?
仏教を含め宗教とは、信ずるものが救われるのです。
ですから、普陀山に行きお参りし、観音さまに、
お金持ちにしてください とお願いすれば、観音さまは、きっとお金持ちにしてくれるのでしょう!
普陀山は観音様の島ですが、観音様が書かれているのはインドから来た翻訳僧である、
鳩摩羅什が翻訳した『妙法蓮華経』観世音菩薩普門品第二十五に観音さまの経が書かれていますが、
確かに妙法蓮華経でも「ご利益(ごりやく)」を書いています。
ご利益(ごりやく)=お金持ちなのでしょうか?
お金持ちになりたいと、願えば、それも信心で、お金持ちになる ご利益を得られるのだと思います!
家族みんなが健康でありますように と願い、健康であれば それも ご利益だと思います!
健康であれば、働いてお金を稼げるのですから!
日本では、寺にお参りするだけでなく、
家庭に仏壇があり、信仰する御本尊(菩薩、如来などの仏様)と、
亡くなった御先祖(祖父・祖母・父・母など)の位牌(いはい)を奉り(祭り、まつり)、
良い香りの線香を炊き、先祖を仏として敬い(うやまう)ます。
御先祖さまがいるから私がいるのです。
これって儒教じゃないの?と思いますが、仏教って一体何でしょうか?
詳しくは、仏教の起源で述べますが、中国も日本も仏教の基本思想は、ウバニシャド哲学ですが、
日本の仏教は、中国の文化である儒学(儒教)の思想がたくさん入った中国仏教です。
日本の仏教は、中国から伝来しています。
当初は朝鮮半島を経由し、538年にに伝来していますが、
特に中国隋、中国唐、の時代には、日本の朝廷は遣隋使、遣唐使を中国へ派遣し、
仏教をはじめ中国の文化を沢山持ち帰り今日に至っています。
現在中国政府は、宗教の自由を保障し、普陀山で目にしたように自由な仏教活動が行なわれています。
中国仏教を通じて中日が友好でありますことを、
又中国文化の一つである中国仏教を勉強して、
多くの人々が、幸せな人生をおくれることを願っております。
恭仏院恭博